パートナーの条件
ゲストハウスを旅していると、面白い人たちによく出会う。
この前は、偶然その場に居合わせた10人くらいで呑みに行った。
年齢も国籍もバラバラ。
常時3ヶ国語くらいが飛び交い、もはや誰が何語を話しているのか分からない状態。
そんななかでも盛り上がるのが、やはり恋バナ。
世界を気楽に旅している人たちの恋愛は、やはり自由奔放。
職場に来たお客さんにビビッときて、そのまま結婚しちゃった!
とか、
お互いに言葉もよく通じてないけど、一緒に踊ってた人と一時間後にカップル成立!
とか、
世界一周中に旅先で偶然出会った人と帰国後そのままゴールイン!
とか、本当にそんなことってある!?みたいなことばっかり。
いやいやそんなインスタントな関係なんて、どうせ飽きたらすぐに断捨離ポイポイの性欲マキシマリストなんでしょ?とか思っていたら、皆さん結婚5年目とか、国境を越えての遠距離続いてます、とかで己の愛情のミニマリストぶりを恥じたよね。
でも、なんでそんなに身軽に動けるのだろう?
ある人が言うには、「パートナーにするならこういう人!と決めていたから、出会った瞬間にこの人だ!とわかった」とのこと。
その人の条件は、『笑顔』と『思いやり』で、その2つだけをいつも頭に入れていたから、Googleに検索ワードを打ち込んだときのように、瞬時に自分が求める情報が上に来るようになっていたんだと。
すごく面白い考え方。
別に何のリスクを背負う訳でもないし、ちょっとやってみようと思った。
私のパートナーの条件は、『安心』と『信頼』。
なんかありがちな企業のCMみたいだな。
もっと詳しく言えば、『いってらっしゃい』『いってきます』『おかえりなさい』『ただいま』が心から言い合える関係。
2人だけの世界に依存せず、お互いに自立して、相手の世界を信じて認め合えること。
どこに行っても戻ってきたいと思える、心安らげる場であること。
さらに具体的に詰めようと思ったら100個くらいのリストになるんだろうけど、そこまでは覚えていられない。
安心と信頼。
どちらかと言えば、「自分の荷物は自分で背負う!誰にも渡したりなんかしない!」という思想の持ち主の私に、一体どんな変化が起こるのか楽しみである。