体重計を断捨離した理由
ここ5年くらい、毎朝体重計に乗るのが日課だった。
数年前、本気でダイエットに取り組んでいたときには、少なくとも朝晩2回は計っていた。
それはそれで良かったことはたくさんある。
自分の体調と体重との関係。
太りやすい食事とそうでもないもの。
断食やチートデイのタイミング等。
外部からの刺激に対して、自分の身体がどういう反応をするのか観察していくのは楽しかった。
しかし、あまりに数値に注目し過ぎると、ちょっとの増減でも過剰に意識するようになる。
とにかく体重が数百グラムでも増えるのが怖くなるのだ。
過去に冗談でも「太った?w」などと言われた経験があれば尚更、当時の嘲笑が何倍にも大きくなって自分を責めてしまう。
食べるのが大好きな自分でも、このままでは拒食症等になるかもしれない、と危機感を覚えた。
そもそも仕事や趣味のパフォーマンスを上げるためにダイエットしていたのだ。
別にモデル体型になってチヤホヤされたいわけではない。
とある女性誌に「30代で言われる『痩せたね』は褒め言葉ではない」と書かれていたが、確かにただ体重を減らすだけだと、やつれて顔色が悪く、体力も集中力もなくて…と、どう見ても幸せそうではない。
そこで、
・BMI18以下には減らさない
・体重よりも体型
・食事は量より質
・心身の健康を何よりも優先する
等のルールを自分に課した。
それにより、ここ数年は何とか自分の中での理想体重と心身のバランスを保つことができていたはずだった。
しかし、数ヶ月前からジムに通い出したことにより、そのバランスは危うくなった。
筋トレって、ざっくり言ってしまえば筋肉に負荷をかけて破壊して、それを超回復することで強くする方法だ。
今までたいした運動習慣がなかったものが筋トレ始めると、軽めの負荷でも身体にはすごく負担になるし、きちんと回復するためには、糖質やタンパク質を含め、きちんと栄養を摂らなければならない。
翌日の仕事に支障をきたさない為にも、結構しっかり食べるようにしていたら、当然体重は増えてきた。
増えた体重を見るのはすごくショックだし、何も食べたくなくなる。
しかし食べないと、翌日疲れが抜けずぐったりしてしまう。
今のところ体調は良いし、体力も付いてきて身体も引き締まってきている。
このジレンマを解消するにはどうしたらいいか。
いつも目につく所に置いておき、毎朝欠かさず計っていた体重計。
これを思い切って処分することにした。
体重を計るのは週に2-3回ジムに行ったときのみ。
これで体重が増えていても2-3日かけて調整すればいいし、痩せていても次回までキープできるよう油断しないでおこうと思える。
その結果、段々と筋トレにも慣れて運動負荷と食事のバランスが分かるようになってきたのもあり、少しずつ元の体重に戻ってきた。
体力がつくと、仕事や趣味をより楽しめるようになるし、筋肉が増えたおかげか以前より食べても太りにくくなった。
今の時点でめちゃくちゃ細いわけでもムキムキなわけでもないけど、「仕事や趣味を全力で楽しむ」という目的には沿っている。
全力で色々とやらかすが故に、全力で壁にぶつかって燃え尽きていることもたくさんあるけど、当初の目的を忘れず、心身共に健やかに楽しんでいきたい。