イケメンツイートの裏側
1-2ヶ月に一度、美容室に出かけては、そこでの美容師さんとのやり取りをキャッキャしながらツイッターにあげる、というのが習慣になっている。
この間はこんな感じ。
髪をカットしに行ったら、イケメン美容師さんも体験ダイビングをしたばかりだったらしく、いつもより話が盛り上がった💕
— にゃんす@小さな労り40/100 (@nyansu_nyan) 2018年5月12日
「また潜ったらお話聞かせてくださいね✨」と言われたので、1ヶ月以内に行くしかない🌊
#不順な動機#それが一番大事
なんでこんなことを逐一書いているかって言われると、自分と周りのモチベーションを上げるため、というのが大きい。
髪を切ったときって、なんとなく新しく生まれ変わったような気分になりません?
この髪型が似合うような、もっと素敵な自分になろうと思って、ケア用品とかメイクとか服とかまで変えたくなっちゃうような。
ぶっちゃけ、美容師さんの顔が本当にかっこいいかどうかなんて、どうでもいいんだよね。
ただ、このウキウキワクワク感をもっと高めるために、あえてイケメンというキャッチーなワードを使って表現しているだけ。
いや、私の行きつけの美容師さんがイケメンであることには変わりはないよ?
でも、「美容師さんがイケメンだから、ずぼらなにゃんすがきちんと手入れするようになった」っていうのはちょっと違うなと思ってて。
ずぼらな私でも手入れできる・したいと思えるような技術とホスピタリティが素晴らしかったから、イケメンとお呼びしたくなったっていう、逆の発想なんだよね。
実は、今のところに通うまでは、男性の美容師さんってすっごく苦手だったの。
高校生の頃、勇気を出して行った繁華街のなかの美容室で、なんか変な美容師さんにねちっこい接客をされたのがトラウマでね。
でも、去年女子力修行をしよう!と決心したときに、とりあえず今のままじゃダメだと思って、知り合いのハタチの女の子に行きつけの美容室を聞いたの。
考えてみ。アラサーの、真面目だけが取り柄みたいなくそ地味な女が、ついこの間までJKでしたーって子に美容指南を請うの。
そこそこ恥ずかしいよ?プライドとかあったもんじゃない。
で、紹介されたのが男性美容師さんしかいない美容室。
はじめはまともに会話もできないどころか、変な汗かきすぎてケープの中に扇風機突っ込まれてた。
髪の状態もあんまり良くなかったみたい。
そこから、シャンプーの選び方・髪の乾かし方・ヘアアイロンの使い方などを一つ一つ教えてもらって。
はじめから全部できたわけじゃないけど、少しでもできたらちゃんと認めて、褒めてくれて。
その頃、他のエステとかの女子力修行では、次から次へと高額商品を提示されてて、なんか私のためというより売上のためっていうのがハッキリと分かるような扱いをされることが多かったぶん、余計に嬉しかった。
会話もはじめは無表情で固まっているところから、愛想笑いでうなづく、少し突っ込みを入れてみる、みたいな感じで少しずつ慣れてきた。
1年くらい通ってて、上記のツイートのような、休日の過ごし方を話したのは多分今回が初めてなんじゃないかな。
今まではなんか恥ずかしくて、聞かれても「いや、どこも行ってないっす」としか言えなかった。
相変わらず、座っていたイスを拭いて帰りたいくらい変な汗は出ているけど、私も自分なりによく頑張ってきたなーと思う。
一見、ただの浮かれたイケメン美容師ツイートの裏側には、すぐにキョドってしまう地味女の涙ぐましい努力と、美容師さんへの人として職業人としての尊敬の念が込められていたりするのであった。