本屋に行くと自分の変化がわかる
昔から、本屋巡りが好きだった。
最も古い記憶は、昔ばなしの絵本を立ち読みしていた頃だったから、人生で一番長く続いている趣味かもしれない。
自分が当時よく行っていた本棚のジャンルを振り返ってみると、その頃考えたり悩んだりしていたことが分かって面白い。
心理学や宗教・哲学関連の書籍を漁っていた頃。
ひたすら好きな作家さんの小説を集めていた頃。(中高生の頃は、宮部みゆきさん・浅田次郎さん・遠藤周作さんの著書が好きだった)
ビジネス書や自己啓発本に傾倒していた頃。
最近はダイビングの影響もあって、水中写真やお魚の見分け方や身体の鍛え方に興味が湧いてきた。
つい数ヶ月前まで、あれほど熱心に読み漁っていた女性向けエッセイや文章術の本も、今ではタイトルを眺めても全く手に取る気にはなれない。
読みたい本のジャンルが変わると、良い悪いではなく、人生のステージが次に変わったのだなと思う。
人生という大きな書庫の中で、次はこういう本棚の前に立つときが来たのだなと思うと、実に感慨深い。