やらなくても良いけど、やったら楽しいことに力を入れる

久しぶりにネイルをしてみた。

仕事の都合上、手にはできないから、足にだけ。

まだサンダルには早い季節。

日頃からやり慣れていないから、なんかガタガタでヘッタクソ。

誰にも見せる予定はないし、完全に自己満足なんだけど、すごく楽しかった。

実は1年ほど前、自分の中の女子力コンプレックスが爆発したことがある。

ずっと田舎の真面目な優等生で生きてきた私にとって、なんかよく分からないけど都会的でキラキラした女性像、それをもてはやす風潮、そこからはみ出た地味ださアラサー独女に対する冷遇、そんなものがもう辛くて苦しくて悲しかった。

それもこれも、今まで女子っぽいことをやってこなかった私が全部悪いんだ！じゃあ今からでもやってやろうじゃないの！

そう思って女子っぽいことに手当たりしだい挑戦していった。

エステ・メイクレッスン・オーガニック系料理教室・表情筋レッスン・歩き方講座…時間とお金の許す限り、とにかく体当たりでやりまくった。

それでキラキラ女子になれたかと言われると、全くそんなことはなく、今でも地方で地味に暮らしている。

私の中のキラキラ女子力は習慣にはならなかったけれど、「今まで敬遠してたけど、やってみると意外と楽しい。」という感覚だけは残った。

生きるのに必要なものだけを残すのがミニマリズムだと思っていたときもあったけど、「やらなくても良いのに、やって辛いこと」を減らし、そのぶん「やらなくて良いけど、やると楽しいこと」を増やせばいいのだと思った。

いまだに私の女子力は、「誕生日にはお菓子よりも鯖缶が欲しいです！」と言っちゃうくらいに可愛げがない。

でも、日々の地味な生活の中にも少しずつ楽しいと思えることをふやしていければまぁいっかと思う。