自分の価値は自分で決める
人の価値って何で決まるのだろう?
社会的貢献度?
多くの人からの信頼度?
総資産額?
パートナーや子どもの有無?
女性として、であるならば更に容姿やメイク技術、若さなども入ってくるのかもしれない。
昔、仕事を頑張れば頑張るほど女としての価値が下がるような気がして落ち込んでいる時期があった。
獣医の仕事はそんなに綺麗なものではない。
汚物や血液が顔や体に付くことは日常茶飯事。
怪我することだって珍しくない。
毎日男性と同じユニフォームを着て、すっぴんマスクにスニーカーで一日中動き回る。
それが私が生きている主な世界。
仕事に対して真摯に向き合うほどに、いわゆるキラキラした女性像とは離れていくような気がして、苦しかった。
「結局、こんな生き方は誰からも認められないし愛されないんだ。」とどんどん卑屈になっていった。
でもある日、仕事中の窓に映った自分の姿を見てふと思った。
「別に私が化粧していようがいまいが、恋人がいようがいまいが、私自身の中身は変わらなくない?」
休日にメイクしておでかけするのはワクワクする。
恋人と上手くいっているときは、何でもないことがキラキラしたりフワフワしたりドキドキしたりする。
そして全てを救うことはできないけど、私が頑張ることで、少しでも幸せな時間を、命を、繋ぐことができる子たちが確かにいる。
それで充分じゃないか。
もう他者からの表面的な評価に振り回されるのはごめんだ。
これからは、自分の価値は自分で決める。
そうすればきっと何をやっても楽しいし、すごく充実した人生が送れるんじゃないかと思っている。