ぼんにゃん日記

ぼんやりタイムに考えたことを綴るサブブログ

酒と記憶と秘密

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今までの人生で、お酒を呑みすぎて記憶をなくす、という経験をしたことがない。

 

一緒に呑んでいた相手から翌日に、「昨日の記憶がないんですけど、なんか変なことしませんでしたか?」と聞かれることがよくあるが、あれはどういう気持ちなのだろう。

 

そしてどう答えるのが正解なのだろう。

 

人には誰にも言いたくない秘密がある。

この人にはこういうことをやっちゃダメだという自制心がある。

 

それがお酒の力で、ほんの少し心の隙間が見えてしまったとき。

 

私は基本的にはそのままそっとしておくようにしている。

 

心の扉を無理に開けることも閉めることもしない。

 

私が黙っていれば、秘密の部屋は秘密のままで保たれる。

 

ただ、ちょっとだけ「この人はこういう部屋も持っているのね」と内心ニヤニヤさせてもらっている。

 

実はそれが、誰かとべろべろになるまで呑むときの、最高の酒の肴なのかもしれない。